筆者は英会話スクールや学習塾でよく同じ質問をされます。
「何故英語がそんなに重要で、みんな勉強しなきゃいけないの?」
「英語を勉強しなくても、日本にいれば日本語がわかれば生きていけるし勉強できるんじゃない?」
また、よく皆さんはTOEICや英検を就職や昇進のために利用されていると思います。しかし実際のところ就職や昇進をしても翻訳などのプロのする仕事はやはりプロの資格がないとさせてもらえないのが現状です。
そこで疑問となるのが、いつその英語力を使うかです。
筆者は基本的に次のような理由を挙げます。
英語の情報量の豊富さ:
英語と日本語の情報量の差を比べると歴然です。これは単純に英語を利用する人口が圧倒的に多い事が理由です。しかし、ただ単に多いという訳でもありません。
例えば、今日本でも主流なグーグルの検索エンジン。自分が知りたい一般的かつ専門的な情報を瞬時に探す事ができます。例えば、抗がん物質の「タキソール (Taxol)」。英語で検索すると上位のページからWikipediaをはじめ、ずらりと有力かつ質の高い情報を知る事ができます。投薬方法から化学式、性質、安全面、合成の仕方まで詳しく説明してあります。
しかし、日本語で検索するとそのような情報は全くなく、限られた量の情報しか手に入れる事ができません。英語で存在するサイトは医学や科学分野だけでなく、学習サイト、娯楽、生活全般など様々です。特に、学習サイトでは無料で数学から英語など様々な学問が無料または格安に学べるだけでなく、リアルタイムで質問ができたり、努力すれば特典や賞がもらえたりするサイトも存在します。また有名大学の授業が無料で聞けたり、日本の大学で学べないような難しい学問でさえ指導するサイトもあります。
このような検索エンジンや学習ウェブサイトを使えば効率的かつ適切に情報を瞬時に捜すことができます。今や図書館へ行って自分の欲しい情報を係員聞き、何時間も情報探しに時間を費やす時代は終わったのです。
確かに英語を学ぶのは時間がかかりますが、これを克服して英語をマスターできれば、後の人生を楽しく過ごせるでしょう。
Tuesday, September 20, 2011
子供への英語教育
現在、英語教育は中学生から始めるのは遅いのではないかと思っていらっしゃる親御さんがたくさんいます。英会話のビジネスが発達するにつれ、小学生、または小学生以下の子供たちにでさえも英語に触れさせようと必死な親御さんがたくさんいらっしゃいます。筆者の知人も息子の友達が英会話教室へ通っていると聞いて負けんとばかりに通わせています。
しかし、本当にそれほど小さい頃から英語教育が必要なのでしょうか?ローマ字もグラマーも分からない子供たちに紋切り型のスピーキングを実践させ、楽しさを教える事は無理な事でしょう。
ましてや、喋る状況を想像する事ができないまま、センテンスだけを与えられるのは子供にとって辛い事です。
前投稿に何度も書きましたが、文章を自分の力で書いて理解する事は大切な事です。ここでの理解とは、言葉とイメージの一致です。子供たちにとってそれは大変難しい事です。では、どうしたらいいでしょう?
筆者からの提案:
1)両親による学習が不可欠−親御さんが英語の使い方が分からないのに子供だけに教えようなんてもってのほかです。両親が遊び程度にでも英語を使わない限り子供も興味を持つ事はないでしょう。
2)身近な物や出来事について記述、表現をする−これは上記1)ができて初めて実行する事ができます。親御さんの英語の表現力が増すほど子供も表現をまねするようになります。表現をするように押し付けるのではなく、親御さんが表現に落ちを作るなど努力する事が大切です。どんなに馬鹿げていた表現や些細な表現でもかまいません。子供が注目する表現を繰り返しましょう。
3)写真や映像で英語を覚える−逆に言い換えると絶対に日本語を英語に訳してはいけません。何故かというと、日本語でその単語の意味や物の形が分からないのに、それを訳す事だけ覚えてしまったりしている可能性があるからです。これでは、大学受験の単語帳と同じです。
良い例)Wallet →財布の写真→ 財布
悪い例)Wallet → 財布 → 財布の写真
これらの学習方法は容易ではありません。しかし、確実に英語教育をするステップとしては最も重要な事です。
Monday, September 19, 2011
英会話スクールの不確実性
前の投稿でも述べたように、多くの英会話スクールには決定的な問題があります。
多くの授業では、スクールから決められたレベルの教材を購入するように進められます。講師は英会話スクール指定の外国人の先生方で、この教材にそって会話の仕方、発音、言い換えなどを学びます。
しかし、このような教科書を何度もリピートして、主語や述語を入れ替えて新しい文章を作ることができても、実際に自分の思った事を英語で表現する事はできません。多くの生徒さんはその場で分かったつもりでいても、実際に使う時になるとそのセンテンスを覚えていない限り実際に使う事はできません。これは、喋る力を養うのではなく暗記力を養うことになります。
なぜなら、暗記をしてリピートする英会話と自分でセンテンスを作って表現する英会話とは全く違うからです。
つまり、英会話で最も重要なスキルとなってくるのが英作文なのです。英作文では自分の考えを表現するためにSVOの構文をひとつずつ組み立てていく事が前提です。このSVO構文に少し髭を加える程度で大体の英会話文章は完成します。
まず、英会話スクールへ通う前に自分は本当にSVOを理解しているか確認してみてはどうですか?落ち着いて英文をノートに書き出し、SVOを間違えるようであれば英会話スクールで短時間の間に自分の表現したい文章を作りスピーキングを実践するのは不可能でしょう。
残念な事に、日本の小中高等学校では英作文の授業のコマ数はリーディングやグラマーと比べると少ないのが現状です。
英作文の力を上げる事ができれば、自分の表現力を格段にアップさせることができるでしょう。
多くの授業では、スクールから決められたレベルの教材を購入するように進められます。講師は英会話スクール指定の外国人の先生方で、この教材にそって会話の仕方、発音、言い換えなどを学びます。
しかし、このような教科書を何度もリピートして、主語や述語を入れ替えて新しい文章を作ることができても、実際に自分の思った事を英語で表現する事はできません。多くの生徒さんはその場で分かったつもりでいても、実際に使う時になるとそのセンテンスを覚えていない限り実際に使う事はできません。これは、喋る力を養うのではなく暗記力を養うことになります。
なぜなら、暗記をしてリピートする英会話と自分でセンテンスを作って表現する英会話とは全く違うからです。
つまり、英会話で最も重要なスキルとなってくるのが英作文なのです。英作文では自分の考えを表現するためにSVOの構文をひとつずつ組み立てていく事が前提です。このSVO構文に少し髭を加える程度で大体の英会話文章は完成します。
まず、英会話スクールへ通う前に自分は本当にSVOを理解しているか確認してみてはどうですか?落ち着いて英文をノートに書き出し、SVOを間違えるようであれば英会話スクールで短時間の間に自分の表現したい文章を作りスピーキングを実践するのは不可能でしょう。
残念な事に、日本の小中高等学校では英作文の授業のコマ数はリーディングやグラマーと比べると少ないのが現状です。
英作文の力を上げる事ができれば、自分の表現力を格段にアップさせることができるでしょう。
英会話、受験英語、TOEICでもなく英語総合教育の重要性。
なぜ今の日本社会は英語教育の分極化が進んでいるのでしょうか?
小学校ではコミュニケーション。中、高等学校では和製グラマーとリーディング。英会話スクールは文字通り会話中心。
小、中学校ではALTの方々を外国から招き、英語の楽しさを教える授業を取り入れています。
また、高校では未だに何処の英語圏でも使われていないような和製英語を取り入れています。英語総合教育に力を入れているというよりは、残念な事にアカデミックレベルに必要なライティングやリーディングの授業量に欠けています。高校英語は受験対策用に改良され、英語を使えるものにするためでなく、問題を解くために作られ、更にはその英語は実際大学入試のためだけに使われます。
また、英会話業界でも会話を中心に授業を進めていくのが基本路線です。
今となっては、塾や英会話スクールは日本の教育業界の重要なビジネスの一つになっています。
しかし、このようなバラバラな英語学習で本当に日本の学生は実際に使える英語を学べるのでしょうか?
筆者は高校時代に某A英会話スクールに一年ほど在籍していた時期があります。カリフォルニア大学に留学するために何を勉強して良いか分からず、とにかく高校で勉強する機会のない喋る事から勉強しようと考えました。また、高校では受験対策用英語を単語帳や暗記のテクニック本などを使い徹底的に勉強しました。
結果から述べると、日本で学んだどの英語も私が留学したときの英語とマッチする事がなく、結局アメリカでは一から学ぶことになりました。
今思うと、日本の英語教育の実用性に落胆せざる終えません。筆者は、進学校でありとあらゆるフレーズ、グラマー、単語、イディオムなどを学び努力しました。しかし、どれも暗記が中心で、結局高校卒業後は何も覚えていなかったり、使わなかったのがほとんどでした。はっきりと覚えているのは苦痛だったという事です。
私は四年間のカリフォルニアへの留学によって、日本で学んだ英語の問題を明確化する事ができ、その後格段に英語の総合能力をあげる事ができました。この総合能力の底上げが実際にTOEICの 高得点へとつながりました。
多くの方は、留学する時間や予算がなく、英会話スクールに通ったり、自分で英語の教材を購入し勉強されていると思います。中にはTOEICのテクニックだけを教える教材まで出てきました。ここで言うテクニックは英語ではなく、技術的な解き方を意味します。
このブログでは各業界の英語教育についての問題点を具体化し、その解決策を一つずつ提案していきます。
小学校ではコミュニケーション。中、高等学校では和製グラマーとリーディング。英会話スクールは文字通り会話中心。
小、中学校ではALTの方々を外国から招き、英語の楽しさを教える授業を取り入れています。
また、高校では未だに何処の英語圏でも使われていないような和製英語を取り入れています。英語総合教育に力を入れているというよりは、残念な事にアカデミックレベルに必要なライティングやリーディングの授業量に欠けています。高校英語は受験対策用に改良され、英語を使えるものにするためでなく、問題を解くために作られ、更にはその英語は実際大学入試のためだけに使われます。
また、英会話業界でも会話を中心に授業を進めていくのが基本路線です。
今となっては、塾や英会話スクールは日本の教育業界の重要なビジネスの一つになっています。
しかし、このようなバラバラな英語学習で本当に日本の学生は実際に使える英語を学べるのでしょうか?
筆者は高校時代に某A英会話スクールに一年ほど在籍していた時期があります。カリフォルニア大学に留学するために何を勉強して良いか分からず、とにかく高校で勉強する機会のない喋る事から勉強しようと考えました。また、高校では受験対策用英語を単語帳や暗記のテクニック本などを使い徹底的に勉強しました。
結果から述べると、日本で学んだどの英語も私が留学したときの英語とマッチする事がなく、結局アメリカでは一から学ぶことになりました。
今思うと、日本の英語教育の実用性に落胆せざる終えません。筆者は、進学校でありとあらゆるフレーズ、グラマー、単語、イディオムなどを学び努力しました。しかし、どれも暗記が中心で、結局高校卒業後は何も覚えていなかったり、使わなかったのがほとんどでした。はっきりと覚えているのは苦痛だったという事です。
私は四年間のカリフォルニアへの留学によって、日本で学んだ英語の問題を明確化する事ができ、その後格段に英語の総合能力をあげる事ができました。この総合能力の底上げが実際にTOEICの 高得点へとつながりました。
多くの方は、留学する時間や予算がなく、英会話スクールに通ったり、自分で英語の教材を購入し勉強されていると思います。中にはTOEICのテクニックだけを教える教材まで出てきました。ここで言うテクニックは英語ではなく、技術的な解き方を意味します。
このブログでは各業界の英語教育についての問題点を具体化し、その解決策を一つずつ提案していきます。
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